NEC Direct(NECダイレクト)



2012年03月27日

グローバル展開で巨大広告会社と業務提携したグリーの今

未成年の利用料に上限を設けて、行政介入を避けたグリーですが、将来の収益性については悲観的な見方が漂っていました。

携帯のソーシャルゲームが、大人向けというよりは、未成年向けのものが多いという印象があるので、未成年の利用料を制限すれば、収益も限界があるのではと見られています。

そんな不安を払拭するためにグリーは、マーケットを広げます。
高機能・高性能の家庭用ゲーム開発で知られるレベルファイブと提携し、ゲームの質をレベルアップして、目の肥えたゲーマーを顧客にしようとします。
頭打ちになるかもしれない日本にマーケットを限定せずに海外にも進出し、そのグローバル・プロモーションでは巨大広告会社の電通と提携しました。

3月になって、すでにグリーはアメリカでゲームを投入していますが、今のところそのDL数と売上がやや物足りない結果のようです。
大々的に宣伝したグローバル展開の行く末に失望感・不安感があるようです。

電通やレベルファイブとの提携の効果が本格的に出るのはこれからでしょうが、携帯文化の異なるアメリカでどうやって日本的ソーシャルゲームを展開していくのか見守って行きましょう。

posted by アーキテクトの侍従 at 08:16| Comment(0) | ITビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月23日

自主規制で垂れ込めた暗雲を振り払おうとするグリー

未成年者の利用額を自主的に制限し、将来の収益性に暗雲の垂れ込めたグリーが、その暗雲を振り払おうと矢継ぎ早に新しい戦略を打ち出しています。

ソニーのプレイステーション向けのドラゴンクエストの開発で有名なレベルファイブが、グリーにソーシャルゲームを提供することになりました。
レベルファイブは、最近では「二ノ国」をネットで大々的なリリース発表をして話題になりました。「二ノ国」には有名女優が声優として登場し、またアニメーション制作をスタジオジブリが担当し、音楽を久石譲が担当していて、その豪華な声優陣と制作陣も話題となりました。
ゲームがアニメやテレビを超えようとしているかのようです。

ゲームの中にも伸びてる分野と伸びが止まった分野があって、レベルファイブが得意とする家庭用ゲームは、規模は大きいものの成長が期待できなくなりました。
今、伸びているのはソーシャルゲームです。それもスマホを使ったソーシャルゲームがおもしろいように伸びています。

スマホのデータ定額制が効いているのは間違いありません。ユーザーは通信料金を気にせずにスマホでソーシャルゲームに没頭できます。
ゲームというのはやり始めると誰でも熱くなるものでライバルよりも有利になりたくなります。そのためについアイテムを購入してしまうこともあります。
バーチャル(ソーシャル)につながったヒトをゲームで熱くしながら、つい消費させていく仕組みは、うまく人間心理を掴んでいます。

レベルファイブとは国内のみならずグローバルでの展開でも協力していくようです。
そして、このグローバル展開には、日本を代表する広告会社もかかわります。
なんと電通がグローバルでのプロモーション展開にも協力します。電通とグリーはそのための包括業務提携を結びました。

グローバルなキラーコンテンツはレベルファイブから提供を受け、グローバルなプロモーションは電通にお願いする。
グリーもすでに成功者となり、大企業や既存の優良企業がいくらでも協力してくれますので、自主規制で垂れ込めた暗雲など吹き飛ばせそうです。

ただ、懸念もあります。
こういう既成勢力頼みのグローバル展開というのは、あまりうまく行かないことが多いようです。ただでさえ海外の事情はわかりにくいのに、お互いの考え方の違いなどもあって、相乗効果を生むどころか、軋轢を生んで余計な問題を抱え込むことにもなりかねません。

レベルファイブが高性能の専用ゲーム機で表現された世界を携帯のソーシャルゲームでも表現できるかどうか、電通がソーシャルゲームの本質を理解できるかどうかがカギとなります。

posted by アーキテクトの侍従 at 14:42| Comment(0) | ITビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月19日

出る杭扱いされ始めたグリーの自主規制

日本のソーシャルゲーム会社グリーはアメリカのソーシャルゲーム会社Zyngaと比べられますが、グリーの高い成長力と高い収益性はアメリカの評論家さえも称賛しています。
Zyngaもグリーのような収益力を獲得すべきだとアメリカの評論家から勧められているものの、日米の携帯でのゲーム文化の違いもあり、そうは簡単ではありません。

アメリカの評論家からも称賛されるグリーですが、最近ちょっと異変が起きています。

未成年がつい熱くなって自分で払える金額以上のアイテムを購入してしまってトラブルとなったり、レアカードが不正にコピーされてオークションサイトに出品されていたことがわかったりと社会問題化しつつありました。

このまま不正行為や未成年の金銭トラブルを放置していては、青少年育成上の問題ありとなって行政指導を受けかねないとグリーは判断し、未成年の利用金額を自主的に制限しました。
行政指導の匂いを嗅ぎとり、先手を打っての自主規制ですね。

このグリーの自主規制については、モバイル・ソーシャルゲームが健全に発展するには良い判断だったと評価する一方で、グリーの成長性と収益性に陰を落とすとの否定的な意見もあります。

グリーのような伸びる会社は、日本では出る杭として打たれてしまう、というのが規制に批判的な人たちの考えのようです。
伸びているから羨ましがられて、周囲からの妬みによって、規制の対象にさせられそうになっているというのです。

その言い分はわかりますが、未成年の射幸心を煽って加熱させるのもどうかと思いますし、課金制なのでこれからは収入のある大人に向けたソーシャルゲームの開発も必要でしょう。

グリーの強みというのは、他のネットビジネスのように広告収入中心では無くて有料課金収入が多いことにあります。
未成年の規制が、有料課金収入に影響しなければいいのですが、影響するという見方も強いようです。

posted by アーキテクトの侍従 at 13:34| Comment(0) | ITビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする